A1,000回使用が目安です。
◆ 学校 1,000回÷(稼働日200日/年×昼1回)= 5年
◆ 産業給食 1,000回÷(稼働日250日/年×昼1回)= 4年
◆ 病院・福祉 1,000回÷(稼働日365日/年×朝昼夕3回)= 1年
食器業界では統一意見として1,000回としているようです。食数・食器の保有数・厨房の機器環境・洗剤類などご使用条件によって耐用年数や取り換え時期は変わります。結果的に明確にお答え出来ないのが実情です。特に病院などではおそらくほとんどが1年以上ご使用になっているかと思います。当然、どのような食器の状態を“取り替え時期”と判断するのかは個人差があります。
A汚れ落としには酸素系漂白剤を使用して下さい。塩素系は×
メラミン食器業界では酸素系漂白(主成分は過炭酸ナトリウム)は常識ですが、実は意外と現場の方はご存じないようです。酸素系漂白剤は汚れ落ちが穏やかで扱いやすいものです。高濃度な塩素系漂白剤(主成分は次亜塩素酸ナトリュウム)は確かに汚れが良く落ちますが、食器表面の光沢(コーティング)もなくしてしまい、より汚れが付きやすくなります。(※塩素系漂白剤は酸性の洗剤などと混ぜると、猛毒の塩素ガスが発生します)
食器の熱風乾燥は“温度と時間“がポイント。
設定温度85℃ 設定時間15分~20分が理想ですが、実際にはなかなか乾かないなど不具合があるようです。高温(90度以上)にて長時間(60分以上)乾燥させると破損・変形など症状が現れます。
A基本的には使用不可です。
30秒や1分間レンジで使用したからといってすぐに割れたり焦げたりすることはまずありません。問題は使用時間と食材の種類です。食材が油気のあるものですと、その部分が特に高温となり焦げたり変色したりします。
APBT素材の食器がお薦めです。
ポリプロピレン製の食器は、柔らかく弾力性がありますので落としても割れにくいですが、変形することがあります。PBT(ポリブチレンテレフタレート)は、耐熱性が210℃で耐衝撃性にも優れた食器です。価格が高く蒸気に弱いのがデメリットですが、電子レンジにも使え破損はほとんどありません。。※メラミンの耐熱性は120℃
A鋼の腐食に対する強さの表記です。 18%クロム(Cr)8%ニッケル(Ni)の(18-8)ステンレス鋼。
クロム・・・・非常に固い金属で、耐磨耗性、耐腐食性、耐熱性、離型性に優れています。
ニッケル・・・固い中にも柔軟性(ねばり)があり、耐食性に優れている金属です。
◆ ステンレスという金属の特長
錆びにくいという性質を持っています。ただし、決して錆びないのではありません。しかし、比較的取扱いは簡単です。特に18-8以上の高級ステンレスは耐蝕性にたいへん優れています。よって《18-0 → 18-8 → 18-10 → 18-12 → 20-20》と価格も高くなります。
◆ ステンレスの種類
13クロム(SUS-410)
普及タイプの洋食器にかなり利用されており、鋼に13%以上のクロムを添加したステンレスのことです。錆びやすい鋼に、クロムを13%以上添加すると表面に酸化被膜が作られ、錆び難く耐蝕性がよくなります。しかし、被膜は弱いため、水気や塩気、油分などは早めに落とさないと、錆びが発生しやすくなります。また、「もらい錆び」もしやすいので錆びた包丁や鍋などと接触させたままの収納は禁物です。
◆ 18-8(SUS-304)
鋼に18%以上のクロムと8%以上のニッケルを添加したステンレスで洋食器に限らず、器物全般に現在最も多く使用されています。クロムの含有が多くなったため、酸化被膜が強固になり、13クロムステンレスより数倍錆びにくくなっています。しかも、ニッケルを添加したため堅牢となり、耐蝕性、耐久性が向上しています。しかし、絶対に錆びないわけではありませんので、汚れは早めに落とし、錆びやすいものとの収納は避けて下さい。
◆ 18-10(SUS-304L)・18-12(SUS-305)
鋼に18%以上のクロムと10%以上のニッケルを添加したのが18-10ステンレスです。同じく18-12ステンレスは、ニッケルの含有量を12%以上に高めたステンレスです。耐蝕性、耐久性に優れた18-8ステンレスも「取り扱い方」によって錆びることもあります。またわずかですが鉄がベースの金属特有の「カナケ」と呼ばれる味、臭いがあります。18-10、18-12ステンレスはニッケルの含有量を増やすことで「カナケ」が非常に低減されており、錆びなどの発生率も極めて低く、耐蝕性、耐久性が大幅にアップしています。しかし、絶対に錆びないわけではありませんので、汚れは早めに落とし、錆びやすいものとの」収納は避けて下さい。
◆ 20-20(SUS-310)
鋼に20%以上のクロムと20%以上のニッケルを添加して、鉄分を50%以下にまで低減したステンレスです。鉄系合金特有の「カナケ」を一流のシェフでも分からない位にまで低減しています。お手入れ、お取り扱いが非常に簡単で、普通の使用ではほとんど錆びません。
◆ モリブデン鋼(SUS-444)
18%以上のクロムと、14%以上のニッケル、3%以上のモリブデンが添加されています。化学薬品工場の機械設備、原子力発電の冷却パイプ、石油のパイプラインなどに多く使用されています。長時間ご使用のためには、ソース、マヨネーズ、漬物等は一週間程度で入れ替えて水洗いして下さい。